人生の先行投資を選びました!未経験への挑戦

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保育園に預けている1歳6カ月のお子さんのことを思い出して、インタビューの合間に涙をにじませる瞬間、「働くときめていたことだから」と思わず指先に力がこもる瞬間、そして、なりたい自分になるための最初の一歩を踏み出した自信に目を輝かせる瞬間、素敵な「もう一度働く」を選んだ、薙野藍(なぎのあい)さんにインタビューをさせていただきました。

また、薙野さんをご採用になった八千代銀行人事部の清宮知恵さんにも、企業側の立場からお話を伺いました。

銀行の窓口テラー業務への未経験ママの挑戦

写真①

八千代銀行で窓口テラー業務の仕事をしている「薙野藍」さんは、0歳児保育で子どもを預けながら、働くことを選んだ1歳6カ月になる男の子のママさんです。素敵な笑顔の中に、時々、自分の心を鼓舞するように1年間の「働くママ」生活を話してくださいました。

薙野さんは、八千代銀行本店営業部でテラー担当(窓口業務)のお仕事をなさっています。銀行のテラー担当というと、どうしても正行員やOBの方のご勤務が多いのではと思いがちです。ですが、八千代銀行さんでは、女性行員の育児休業からの復職率も高く、さらに、薙野さんのように未経験者のテラー業務登用も多いのだそうです。

銀行というだけで、「未経験者には難しい」と求人情報を見ても、関心を持たない方も多いのではないでしょうか。薙野さんも、接客サービスの経験はあるものの、「銀行業務」は全くのはじめてとのこと。まずは、銀行業務を選んだその理由から伺いました。

ネット検索では上手く見つからない!ママ求人の現実

hana:薙野さん、なぜ、八千代銀行さんにお勤めになることになったのでしょうか?銀行って未経験のママさんにはハードルが高いと思うのですが?

薙野さん:そうですね。最初はネットの求人情報を検索していたのですが、0歳児のママが働ける職場は見つかりませんでした。そんなときに、スープの冷めない距離(笑)に住んでいる実家の母が、新聞の折り込みに入っていた求人ペーパーを持ってきてくれたんです。昨年の1月のことです。そうしたら、こちらの銀行の求人があって、条件が合いそうだったので、応募しました。

hana:なるほど、新聞の折り込みで見つけることができたのは、ラッキーですね。

薙野さん:はい、意外に紙媒体の方が、現実的な情報が多かったように思います。前の年の12月からマザーズハローワークに通っていたのですが、そのときに「まずは、1歩でもよいから動き出す」ことが大事だとアドバイスを受けていたので、すぐに応募しました。

hana:すごい決断力ですね。銀行の窓口業務ですよね?!勇気があるなぁ。

薙野さん:まぁ・・・でもとにかくやってみないとわからないと思いました。ママが働くのは簡単ではありませんから。保育園の手続きとの兼ね合いとタイミング、すべてが絶妙にかみ合って、やっとママは働けるんです。結構大変でしたから。

 

認証と認可保育園の違いは大きい

hana:やっぱり、その点はみなさん同じですね。失礼ですが、保育園は認証保育園ですか?

薙野さん:はい、そうです。認可保育園は収入のこともあり、入れませんでした。私の住んでいる地域は、子育て世代がとても多いところなんです。9時から16時の6時間勤務、しかも扶養内の就労をしているので、認可保育園には難しいです。保育園もいろいろと見学しましたが、園庭の広さとか施設の充実度を考えると、認可保育園に入園させたいという思いはありました。行事やイベントが違ってくるので、子どもの経験が違ってしまいますから。

hana:そうですか。やはり、1歳児になればお外にも出ますものね。園庭の充実度は大事ですよ。失礼ですが、保育料は、認可でも認証でも、そんなには変わらないのでは?

薙野さん:とんでもありません!月額で6万円ぐらい違ってきます。認可保育園だと負担は少ないです。

hana:失礼しました!そんなに違うのですか・・・・。となると、ママのお給料のほとんどが保育料に消えるということでしょうか?

薙野さん:(笑)はい、約1万円~2万円ぐらいは、赤字になります。

hana:そうですか・・・これが現実ですね。

0歳児を預けてまで働くの?

hana:多くのママが、「0歳児を預けてまで働く意義はあるの?」と悩んでいますが、薙野さんはいかがでしたか?

薙野さん:もちろん、悩みました。(目元が涙でにじんでいらっしゃいました)ですが、私の住んでいる地域は、子育て世代が多く、保育園は待機が出ています。ですから、悩んでも答えは「働こう」でした。周囲の友人も同じように働き続けていますので。

 

働くと決めていたことだから

hana:では、薙野さんは、心の整理がわりとスムーズにできて、「もう一度働く」選択ができたということですね?

薙野さん:まぁ、そうですね。「やっぱり、働こう」と思いました。働くと決めていたことですから。

hana:「決めていたことだから」という言葉に、薙野さんのすべての決意が詰まっているように感じます。素敵な言葉ですね。なんだか、うれしいな。ママとして、女性として、前をちゃんと向いているなと感じます。

 

働くことは、私にとっても家族にとっても先行投資

hana:ところで、先ほど、毎月の保育料を薙野さんのお給料から差し引くと赤字になると伺いましたが、フルタイムで働くことは考えてはいないのですか?

薙野さん:今は、考えていません。子どもが2、3歳までは現状維持の扶養の範囲内で働きたいと思っています。会社の制度のおかげで、余裕はありませんが充実した仕事をさせていただいています。今は、私や家族とにとっての未来のための先行投資だと思っています。

投資期間は3年ぐらいですね。働いていても扶養範囲内だと認可保育園には入れませんから(笑)

hana:先行投資?ですか?

薙野さん:はい、子どもが大きくなってからの再就職はいろいろな意味で難しいと思います。働く会社は違っても、継続的に働いているから、必要な仕事のスキルアップができます。ですが、家にいて、急に社会に出たら、仕事のスキルを現実に追いつかせるまでに苦労しますし、それまでの期間は就職先もみつかりません。

hana :そうなのよ!!そこにママさんたちに気づいて欲しいのよ。薙野さんのおっしゃるとおりです。働くことを決めるのは、出産前、妊娠前からの準備が大切なの。妊娠前に働いていた会社に復職するのも、先行投資の一つの方法なのよ。復職の後期化は、働くことへの自信を持てなくなる最大の原因でもあるのよね。

薙野さん:そうですね。でも、0歳児を抱えて働くことは、失敗の連続ですから、今の扶養範囲内という働き方は、私の条件にあった働き方だと思っています。本当に、失敗だらけですから(笑)

hana:なるほどね。薙野さんは、本当にしっかりと働き方を設計していますね。

薙野さんの働くママルール

hana:働くママさんにお話を伺うと、みなさん「マイルール」がおありになるのですが、薙野ママはいかがですか?

薙野さん:はい、あります。
1.子どもが病気を発症したときは、必ずママが病院に連れて行く。病状は自分でドクターから聞きたい。
2.実家のお母さんの手を甘えすぎない程度に借りる。親でも体力的に疲れるから。
3.極力、食事はつくる。ストックした主菜と副菜1品はつくる。

hana:ルールは3つですね。どれもとっても理由が明確でわかりやすい!責任と無理をしない「しなやかさ」をもったルールですね。ここが肝心!「がんばりすぎると仕事と子育ては両立できない」とよく言われますが、要は「しなやかに」「したたかに」考えることなのよね。

薙野さん:そうですね。(笑)

写真③

 

 

 

 

 

会社の制度への感謝

hana:それにしても、テラーのお仕事って、試験もあるでしょう?勉強が大変なのでは?

薙野さん:はい、結構、大変ですが・・・。なんとか・・・。

hana :もちろん、窓口業務ですから、突発的なお休みのときなんかは、企業側もお困りになるのではないですか?八千代銀行さんとしては、ママが働くときに付きものの「子どもの病気による休み」をどのように現場ではカバーなさっているのですか?

清宮さん:私どもでは、突発的なお休みに対応ができるように体制ができております。お休みすることが薙野さんの精神的な負担にならにようにと思っております。また、当行では、扶養範囲内での勤務を希望なさる方が多いのですが、フルタイムという勤務体制も選択できるような制度がございます。

hana:働き方が選べるということですね。なかなかこの制度を実現している企業は少ないですよね。女性の働き方を、お子さんや家族のあり方に合わせることができるというのは素敵なことですね。

清宮さん:ありがとうございます。私どもでは、85店舗で約400名のパートの方がいらっしゃいます。もともと、正行員の復職率も高く、復職時に店舗や担当する業務についても復職前に一人ひとりから要望をヒアリングし、調整をしております。ですから、時短勤務の正行員も多く、店舗行員がサポート体制を理解しておりますので、扶養範囲内で働くパート勤務の方にとってはよい環境ではないかと思います。

hana:そうですか。職場内の「理解」が整っているということですね。働くママにとって、これが一番のサポートです。こんなことを言うと叱られるかもしれませんが、どうしても銀行というと、1円合わなくても帰れない!という厳しいイメージですが、働く女性への理解とサポートがここまで整備されているとは驚きました。

清宮さん:ありがとうございます。私ども八千代銀行は平成30年5月には「きらぼし銀行」になる予定です。ますます子育て女性の活躍が当行の発展に寄与する役割は大きいと考えております。

hana:なるほど。子育て女性、未経験者でも、銀行で活躍できるチャンスがあるということですね。う・・・・ん。就職現役のころよりも、銀行の仕事が身近に感じられる気がします。薙野さんは、素晴らしいチャンスをつかみましたね。

薙野さん:はい、そう思います!

hana:テラーのお勉強は大変でしょうが、充実した時間を過ごしてくださいね。本日は、薙野さん、清宮さん、お時間をいただきまして、ありがとうございます。

 

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【ナビゲーター】hana

マミーズペーパー編集部所属