<第53回>創意工夫=改善のプロから仕事の楽しみ方を伺うと、常に心の中で、「私ならもっといい仕事にできる」という自信があるのだそうです。すごい!それでも、そのことを褒めてもらえないことには、凹むこともあるとのこと。そりゃそうだよ!!と思わず、言ってしまいました。いつかの私を見ているようでしたから。それでも、まぶしいほど輝いているのです。どうして?と羨ましそうに尋ねると、「だって、誰も口に出しては褒めてくれないけれど、もし、あの部署に私がいなくなったら、みんな仕事が止まるもの」と自信たっぷりに笑うのです。「褒めてはくれないけれど、内心、毎日自分が私に頼っていることは自覚しているからね」とあっさりと。「誰かに頼られているということが実感できることはうれしいよね。もしかするとその仕事のこと、担当者の青年君より知っているから、時々、先まで仕事をしてあげちゃうの。彼は喜んでいるけれど、私は心の中では、あなたがいなくなっても、この仕事は私ができちゃうんだぞ、って思っているのよね」なるほどね。多少、屈折はしているが、わかる気がするのです。再就職女性の心の葛藤なのよ。