起業家ストーリー
＜第54回＞誰かに必要とされることはとてもしあわせです。ですが、そのしあわせは家庭で十分に味わることができているので、職場にまでは欲張りにならない、と決めている人もいます。ですが、心の中では、「私はこの職場に必要なはずだ」と思っているはずです。願望なのか、現実への期待なのかはわかりませんが、複雑な気持ちになります。働くママはこれだけではなく、複雑な感情にさいなまれることが多いように思います。上手に折り合いをつけるしかないのです。欲張りになれる環境とタイミングは必ずやってきますから。そう思いながら、私も目の前の仕事だけを終わらせることに集中するように、心を締め付けていきました。
イベントの企画をする、というこれまた楽しい経験をすることに。小学校３年生の子ども、親を巻き込んで、「学校の怪談」会を企画しました。世田谷区との交渉、教職員との交渉、とにかく「交渉」だらけ。こんなことまでもが、次の自分をつくる栄養になるとは思いもよりませんでした。
結婚、出産と人生の「はじめて」を勢いだけで通り貫いてきた私は、いつのまにか、自分のことがわからなくなっていたことに気づきました。
はじめて」ついでに「なりたい」と思う自分を見つけることが、将来への投資になるのですよ。
子どもの成長と同時にママの仕事の難度も高くなり、職場の中枢で仕事をするようになります。つまり、いつまでいっても、家族の協力は大事なのです。高校生になっても、ママのお手伝いは普通のこと
職場の中に、「オジサン味方」を見つけておくことが必要ですよね。私の場合、なかなかこの「オジサン味方」がいなくて、難儀しました。やっと見つけた「オジサン味方」は「孫を預かっているオジサン」でした。
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