起業家ストーリー
＜第39回＞女子社員とは話すことも限りなく少なくなり、朝晩の挨拶ぐらいに。ちょっとした連絡は、メモ書きで済ませることも多くなりました。終わりのないシステム構築の仕事ではありましたが、担当していた部分の業務には少しずつ目鼻が立ち始めました。ある日、追加の業務を担当することになったのですが、それが会計ソフトへの入力です。もともとシステムを組む事前勉強で理解はしていたのですが、入力業務も担当するとなると、「量」の仕事ですから時間的な不安もありました。「それにしても、どうして、私が入力業務まで担当することになったのだろう？残業なんてできないのに」そのとき、「やられた！！」と思い、口はへの字、眉は吊り上がり、「だから女の敵は女なんだ！」と心の中で絶叫です。戦いはいよいよ表面化する様相を呈してきました。
仕事にはすぐに馴染みました。ここには、あの卑劣な女子（笑）はおらず、定時退社もでき、イイことづくめ。なんてことがあるわけはなく、ここから何やら、きな臭いにおいが・・・・また心の葛藤がはじまったのです。
相変わらず、やる気はあれども、やりたい仕事には恵まれず。です。仕事って何だろう？そんなときに、学童クラブのママさんたちとのお付き合いがあり、慰められました。
人との出会いはドラマのようです。ママが働くことは、自分が目にする世界を広くすることですよね。そして、それは誰よりも、子どもたちのためだと思います。子どもたちに自分の背中や自分の世界観が子どもたちに大きな影響を及ぼすのですから。
イベントの企画をする、というこれまた楽しい経験をすることに。小学校３年生の子ども、親を巻き込んで、「学校の怪談」会を企画しました。世田谷区との交渉、教職員との交渉、とにかく「交渉」だらけ。こんなことまでもが、次の自分をつくる栄養になるとは思いもよりませんでした。
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