時折、本当に愚かな奴だ、と思う相手に遭遇します。その愚かさは数年後にやってきます。そのことに気づく人は少ないものです。苦労をした人ほど、それを乗り越えると「もう大丈夫。ここまで来たら」と勘違いするものです。こういう人たちは、平気で周囲の人たちを壊します。その罪にさえ気づきません。それでも必ず、その報いはやってきます。世の中の怖さを知らない人、というのは表層的な解決をするだけで乗り越えたと勘違いしている人のことです。こういう人が世の中にはたくさんいます。ひたすら誠実に現実と向き合っている人はそういう人に苛立ちを感じます。そういう時には、心の底から笑ってやればよいのです。「本当の怖さを知らずに、自分でつくり続けている奴だ」と思っていればよいのです。人の一時的な好調さをねたんだり、やっかんだりしないことです。転機を見逃さずに自分でコントロールできた人だけが、なりたい自分にたどりつきます。