実力を発揮したい、とある後輩の女性が言いました。
上司がすかさず、「実力って、どういう?」と笑いながら訊きました。
彼女は「チャンスさえくれれば、私、できるんです!」と強気に一言。
上司曰く「へぇ・・・・。土台がなくてもできるんだ」とクスクス。ある日の職場の1シーン。
「実力とは何か?」答えがないのに、「発揮」もできないな、そう思ったことを覚えています。
私の武器は、「コツコツ」です。コツコツ、休まず、同じことを繰り替えしながら、少しずつ工夫を加える。
周囲が気付いたときには、私以外、そのことをわかる人はいない、くらいに、極めました。
コツコツは派手なパフォーマンスではありませんが、重厚感のある仕事ぶりです。
必要とされる仕事をしたい、そう思いながら他の人が挑まない、嫌がる仕事に挑んできました。
先例のない仕事です。やりがいがあります。花咲くまでには時間がかかることもあります。
それでも陰ひなたなく、その仕事を深く進めることができると、そのプロセスで学ぶことができることも想像以上です。
私は、その経験をできたことが人生の一番の喜びだと、思うこのごろです。
買えるものではありませんから。