Mammy's paper(マミーズペーパー)の「記事」

現在銀行のOBパート採用枠で勤務している瓜生啓子さん(32歳)へのインタビューです。つい最近熟年離婚をした母の働くモチベーションを聞き、扶養控除の範囲内で仕事をすることに少しずづ疑問を持ち始めました。

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おカネがなければシワもシミもそのままの人生

(hana):経験者からの強いメッセージですね。
(瓜生さん):そのときに、母から「自分の人生にも将来、花咲く種をまきなさい。旦那は種をまいてはくれないわよ。人生の花は、おカネだけじゃないけれど、おカネがなければ、シワやシミもひどくなるだけ」って。なんとなく気になって、主人に、銀行のOB採用枠で毎日5時間程度、働くことはできないかしら?って訊いたら、「あるわけないし、今さら、働くなんてみっともないからやめてくれ」って。
(hana):「みっともない?」まるでドラマのようなご主人ですね。
(瓜生さん):ところがね。(笑)社内報に共働き率が50%を超える勢いだ、という記事を読んだらしくて、急に、働いてもいいよって。ただ、5時間×毎日のOB枠はフロアのご案内か、クレジットカード促進の仕事しかないとのことでした。そのことを主人の母に話したら、保育園の申請ができるのは、仕事が決まってからじゃないとできないから、しばらくは友美の面倒は見てくれるって。やけに協力的なので理由を尋ねたら、お父さんが結婚当時に勤めていた会社は、買収されてしまい、希望退職した経験があるのだそうです。そのときに、お母さんもパートに出ようとしたのですが、保育園に入れず、 自宅で赤ペン先生のバイトをしたそうです。
(hana):人生は山あり、谷ありですよね。それで、今、啓子さんは?

32,000円から95,000円の月収に

(瓜生さん):駅前の観光ホテルでベッドメイクのパートに出ています。1日5時間×22日勤務で約95,000円の収入。でも源泉徴収があるので・・・。扶養控除から離れる決心もつきました。主人が、やるならがんばれ!って。というよりは、確実に家計が楽で貯金ができていますから、主人もラッキーっていう感じです。これでやっと、年金不安も解消できます!大したことではないけれど、心のゆとりは老後に欲しいなって。
(hana):そりゃそうですね。私も、それでマミーズペーパーにお世話になることに。でも、啓子さん、もともと銀行勤務でしょ。事務職の求人もあったんじゃないのかしら?

自分のしたいことを仕事でかなえる

(瓜生さん):まぁ、探せばあったとは思うのですが、身体を動かす健康的な仕事をしたかったんです。それに、2020年までに「ベッドメーク」を「おもなしサービス」にするそうで、いろいろと研修や勉強会があるんです。できれば、チームリーダーになって、サービスの企画をしたいな、って思っているんです。銀行勤務のときに「真心サービスリーダー」をしたことがあったのですが、結構、面白かったんです。それで、このホテルにチャレンジしようって、決めたんです。衣装もかわいいので(笑)メイドさん風です。
(hana):ご主人はなんておっしゃっていますか?ベッドメイクの仕事なんて?!とんでもないって、言っていませんか?
(瓜生さん):まぁ、最初は驚いていたみたいですが、仕事を説明したら、「わかった。がんばれ」って。2020年に向かって、この仕事は確実に人手不足。私は、その先陣をきって、いずれは正社員に!と思っています。フロント勤務もしてみたいし、コンシェルジュもしてみたいし・・・・。母を見てきたので、夢だとは限らないって思えるんです。
(hana):正解!ですよ。きっと。今の仕事と、その仕事の未来にあるものを追いかけないと、どんな仕事だって、つまらなくなりますよね。本当に、今日は、勇気がをいっぱいいただきました。啓子さん、ありがとうございました。

hana
hana
マミーズペーパー編集部所属のライターです。

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