Mammy's paper(マミーズペーパー)の「記事」

<第164回>
人生は本当にいろいろなことが起きます。あるママ友は、東大理Ⅲ、大学院卒という輝かしい経歴なのですが、長男に高度の障害があり、その事実を受け入れることができず、人生を狂わせてしまいました。長男の障害を「無かったこと」にしたかったのでしょうね。彼女は次男が生まれると積極的に研究や執筆活動に戻るようになり、実績も評価されるようになっていったそうです。働くママの代表として、結果を残したいといつも言っていました。
 ですが、長男との貴重な生活には目を向けることはありませんでした。働くママに意外に多いのは、障がいのある子どもを授かる、というケースだそうです。特に、学術的なお仕事をなさっているような方に多いとか・・・。
 私たち周囲のママたちは、もうひとりの障がいのある長男を育てる3児のママの壮絶な子育ての様子をいつも目撃していました。ですから、「結果を残したい」というママの行動には他人事ながら「大丈夫?」と心配していました。
 そして、そのママさんは子ども2人を夫に託して、離婚してしまいました。「結果を残す」とは何のことなのか?働くママの「結果」とは何?とママ友と真剣に意見を交わしたことを覚えています。
 働いてママだからこそ、社会制度を熟知し、障がいのある子どもをしっかりと育てることができる社会をつくるためにがんばって欲しかった、という話に。私たちが働いて経験することは、次世代につながるのだ、という思いを強くしました。大事なことだよね。

hana
hana
マミーズペーパー編集部所属のライターです。

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