Mammy's paper(マミーズペーパー)の「記事」

<第177回>
40年前の腎臓手術の爪痕は容赦なく、今も容赦なく私の足に残り、年に何回かの痛みをもたらします。働くことを優先して、子宮筋腫が大きくなることを恐れて閉経促進剤の投薬を受け、その結果、下腹部の痛みや出血がひどくなり、肝臓にも影響が。結局、今もなお無数の小さな子宮筋腫の粒を抱えています。母乳を早く停めたせいでしょうか?卵一個分の乳胞嚢胞ができました。それでも、生きている。それでも働き続けている。痛いことも、つらいこともいっぱいなのに。もっともっと身体を休ませたいのに。
 それでも仕事を続けています。何度も自分に問いかけています。なぜ、働くのか?答えはその時々で、少しずつ表現に違いはありますが、「経済と生きていく自分のため」です。少なくとも、今はそう答えます。自分にしかできない仕事をしたい、39歳の春、そう思いました。一見すると「出来のよい、好まれる仕事」に見えるものでも、そのうち「成長していない」と周囲は評価し、時代遅れだと評されます。ワープロは打ててもエクセルを使いこなせないようなものです。
 比較される仕事はしたくない、39歳の春に思いました。自分にしかできない仕事をしたい。その想いが58歳の私の心の中に、今も明確にうごめいています。働くことは、経済が一番。それがなければ、「自分にしかできないこと」も実現できません。それでも、「なりたい自分」はどんどん進化していきます。「自分のために」私は、仕事をします。

hana
hana
マミーズペーパー編集部所属のライターです。

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