ギルトフリーに生きてる?
女性が働くことが珍しくない時代に産まれたけど、まだまだ’女は家を守る’時代の意識はしっかり社会に沈殿していて、軽やかに動こうとすればたちまち浮上して足元に纏わりついてくる。そんな風に感じるのは私だけだろうか?
草食系男子が増えたというけどまだまだ男性をたてる女性の方がモテる気がするし、イクメン増加中というけどやっぱり育児のメイン担当は母親だと思うし、共働きが増えているけど家事もどうしたって女性ありきの配役な気がする。
そんな今の世を生きる女性たちは、堂々と自己主張しようとしたり、子供をパパに預けたり、家事を夫に頼んだりする時、心の中に一筋の罪悪感(ギルト)を抱かずにいられないのではないか。結婚や出産を機に女性には一気に多くの負担がのしかかる事も少なくない。
海外の女性たち
例えば欧米の女性たちはどうかというと、誌面を賑わすセレブ達のイクメンっぷりや男性の家事シーンをメディアで目にすることも多く、欧米と一括りにするのは少々雑ではあるけれど、社会への女性の進出をみても日本とは女性の立ち位置が異なるだろうことは想像にたやすいところ。
男性の育児家事先進国として真っ先に頭に浮かぶのはやはり北欧諸国か。男女平等の度合いを数値化した「ジェンダーギャップ指数」では常にトップ3を独占し(*1)、女性の7,8割がフルタイムで働き、さらに国民幸福度ランキングまでも常に上位をキープする。これは北欧の女性たちが極度の家事好きでない限り、男女が平等に家内においても仕事を分担していることを示すだろうし、女性の幸福感は確実に日本より高そうだ。
アジアの中で
ところで海外といえば真っ先に欧米諸国に目を向けてしまうのは私の悪い癖。そのくせどんなに欧米の文化を見聞きし知っていようと未だに江戸時代辺りの感覚をもちだして、遠い国の青い目の人たちの出来事だと棚にあげてしまうのだ。
そんな折、最も近しい海外の一つ台湾を訪れることに。(余談ではあるが、台湾への旅は一泊二日から楽しめるまさにギルトフリートリップ!子供をおいて又は子供をつれて海外なんて。という方には週末にこっそり出かけられてしまうおすすめの脱出地なのです)
飛行機で3,4時間もすれば到着してしまう距離感。ちらほらと日本語も通じてしまう親しみやすさ。沖縄へ旅行する感覚で足を踏み入れてしまったが、そこは圧倒的に異国であった。
食べ物に満たされる国、台湾
台湾の旅行誌を何冊か読めば、そのフォーカスのほとんどが食と美容にあるのがわかる。今回の私たちの旅の計画もフードプランをベースに組み立てたほど。とにかく朝から晩まで食べてみたい食べ物だけで予定が埋まってしまう。
朝は早朝から街のそこかしこで市がたち新鮮な野菜や果物の他、手軽なフィンガーフードが並び、人気店では行列ができる。また台湾の定番朝ごはんを提供する午前中のみ開店するお店も各地にあり、格安で朝食を楽しむこともできる。ランチにはお決まりの小籠包から多種多様な麺料理、国内でも人気の台湾スイーツは現地ならではの本格的な味と種類と価格で。夜は夜市に名高い屋台料理から伝統台湾料理、薬膳養生料理、火鍋といった具合で毎日毎食目移りするバリエーション。とにかく空腹感は帰国までおあずけだ。
「ギルトフリーなら女の人生はもっと楽しい! ~Taiwanese に憧れて 罪悪感ナシ、な女の生き方~」の後編はこちらから