Mammy's paper(マミーズペーパー)の「記事」

パワフルな女性たちの街、台北

 

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三日間、街を駆けずり回って気付くのは、食と人との濃密な関係。例えば首都台北においても、そこかしこに腹を満たす様々な種類の場があり、その多くは作り手の顔の見える個人経営のお店だ。さらに目を見張るのは、早朝から夜の市までパワフルな女性たちの切り盛りするお店がたくさんあること。そんな女性たちの存在は道行く人たちを元気にするさながら街のお母さんだ。

 

 

 

 

 

 

ジェンダーギャップ指数によれば、2017年度日本の114位に対し、台湾は40位前後(*2)と大きく差をつけ、アジアの中ではトップレベルの女性の働きやすい国だったのだ。実際、台湾の女性たちには日々の食事を家で作るという習慣がない人も非常に多く、もちろん男性にも働く女性たちに家事育児を期待するという考え方がないという。

朝食は街の朝食店で食べるのが普通だし、夕食はテイクアウトを利用する。家庭の食卓機能が街へ拡張しているからこその濃密な関係だった。それは女性たちにとって働く場が至る所にあるということでもあり、食事作りに縛られないということでもある。そしてそこに厳しい社会の目がなければ、罪悪感も生まれない。最も近しいお隣の国は、日本と全く異なる価値観を備え付けていたのでした。

台湾でみつけた新しい価値観 

食事を外で調達する事にギルトフリーでいられる理由は、彼らのソウルフード文化にもある。日本のように作り手の見えないチェーン店が立ち並ぶ外食環境では、毎日の食卓にそれらをテイクアウトすることにも罪悪感が湧くというもの。

 

 

 

 

 

 

作り手が買い手とダイレクトに繫がり、街の台所役を担う感覚があるからこそ、ソウルフードが深く根付いているともいえる。

これは社会を作り上げる点でも、消費する側にとっても、これからの日本の選択肢にユニークな視点を与えてくれる。男女が平等に家事や育児を分担するという家内意識を颯爽と飛び越えて、まるで社会が一つの大きなシェアハウスのように機能している台湾の人たちの生き方に何だか肩に乗っかっていた荷物がふわっと飛んでいくような感覚に陥りました。

 

 

 

 

 

 

 

そのギルト、そろそろ手放しませんか?

 

 

 

 

 

 

 

 

再び欧米諸国に話を戻すと、7年連続ジェンダーギャップ指数トップを維持している現在のアイスランドを作り上げたのは女性たちによるストライキがきっかけ。それ以前にはあの北欧諸国でも女性の不満が渦巻いていたという。たった44年前の出来事。

日本でも、女性の就業意欲は年々増加し、共働き世帯は増加の一途を辿る。政府は平成32年には男性の育児休業取得率を13%までひきあげるとの目標を打ち出している。女性の意識の変化は着実に日本を変化させている。男子の草食化や女子の肉食化といった若者の意識の変化もジェンダーレスな社会が遅かれ早かれ日本にも確実に到来することを予兆する。だとすれば今母として妻として生きる女性たちはその意識の先取りをすればいい。たった今自分界隈に台湾らしき環境がなくてもデバイス上では着々と世界は拡がっている。さっさと握りしめているギルトを手放して自由に大胆に新しい生き方を紡いでいい。その個々の小さな意識の変化こそがいわゆるバタフライ効果を産むから。

もし道に迷ったらお隣の国を覗いてみるのがおすすめ。パワフルな女性たちが美味しい食べ物とギルトフリーな笑顔で街を照らしだしています。

 

 

 

 

 

 

参考サイト

*1 内閣府男女共同参画局 (2018) www.gender.go.jp/public/kyodosankaku/2017/201801/201801_04.html

*2 アジア経済ニュース  (2016)

https://www.nna.jp/news/show/1144180

hana
hana
マミーズペーパー編集部所属のライターです。

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