壱の重で新年の顔作り
お節料理の重箱は四段重が正式と前記しましたが、地方によっては五段重を使用することもあるそう。その五段目は歳神様から頂く福を詰めるために空けておくのだとか。昔の人は何と粋に日々を過ごしていたのでしょうか。非科学的なものを否定してきた時代は終わりつつある今、昔の人の視点が改めて新鮮です。
壱の重は、祝い肴、口取り肴を詰めるとされています。よく目にするどの肴にも様々な願いが込められています。これぞと狙いを定めた願いに想いを寄せて手のつけやすそうなものに、今年はトライしてみませんか。
比較的失敗の少ないと言われるお節メニューのビギナーズレシピをご紹介します。
栗きんとん 金運・商売繁盛など豊かな一年を願う一品。
出典:https://gurusuguri.com/special/season/osechi/spcu-osechi_tsukurikata/
紅白なます 紅は魔除けに、白は清浄を。一家の平和を願う一品。
出典:https://erecipe.woman.excite.co.jp/features/20141215/
田つくり 豊年豊作を願う一品。
出典:https://www.sirogohan.com/recipe/tatukuri/
黒豆 健康を願う一品。少しだけ手間をかけられるなら今年はトライしたい。
出典:https://mi-journey.jp/foodie/65592/
それでも時間のないときは
無理をしてお節作りに取り組むなら本末転倒に。レトルトでもお取り寄せでもそこに願いをのせる時間が今一番求めたい過ごし方。作る時間も心の余裕もない時はワンプレートお節はいかがでしょう。
出典:https://gurusuguri.com/special/season/osechi/spcu-osechi_oneplate/
プレートやテーブルコーディネートにこだわって家族の平和を願って盛り付けすれば、想いのこもった新年の幕開けを過ごすことができるはず。
出典:http://www.kyobashi-shiraki.com/blog/
年の結びに、祈りの時間を
終わりよければ全て良し、と言うけれど、2020年はコロナ第三波の渦中での幕引きとなりそうです。けれどどんな風に今年を終えるのか、は私たち個人の意思の元にあるはず。一時でいい、たくさんの人が今までと違う祈りの時間を過ごしたら何かが変わると思いませんか。祝い膳を大切な人と囲む、そんな年の明けを世界中の多くの人々が平和の中で過ごせることを、心から願っております。今年も一年、記事を読んでくださった皆様に感謝と祈りを込めて。