「母としてどのような姿を見せていくべきか」
「どのような母であるべきなのか」
という点について、お子さんが生まれるタイミングで真剣に考えるママさんは非常に多いです。自分の人生が自分だけのものではなく、お子さんにとって大きな影響を与えるということを感覚的に気づくのだと思います。
今回マミーズペーパーでは、お子さんが生まれるタイミングで自分自身を振り返った結果、安定した企業務めを続けるのではなく、自分らしく生き生きと働くために“起業”という選択肢を選んだ、北島彩乃さんにお話を伺いました。
新卒から務めていた大手企業を辞めようと思った理由とは?また会社員から“起業”という全く違う世界へ飛び込んでいこうと決めたきっかけは?その他、ママさん起業への不安やサポートしてくれるコミュニティの情報まで赤裸々に語っていただきました。
小さいお子さんを育てながらでも「挑戦できる」ということを教えてくれるポジティブストーリです。是非ご覧ください。
□プロフィール□
北島 彩乃 (きたじま あやの)
大学卒業後、大手OA機器メーカーにて法人営業に従事。現在は産休・育休休暇を取得中。昇格間近のタイミングで産休に入ったこともあり、妊娠・出産を機に自身の“働き方”について真剣に考える中で、“起業”を志すようになる。現在はママの起業を支援するビジネスコミュニティ「ままてらす」にて、絶賛起業準備中!1歳の息子さんを育てるママさん。
まさかの旦那不在の子育て。それでも息子にはパパがわかる!
――北島さん、本日はお時間いただきありがとうございます。けいくん(息子さん)も朝早くからありがとう!
北島さんは現在、起業に向けて準備をされているということでしたので、どのようなお話を伺えるかと楽しみにしておりました。本日はよろしくお願いいたします!
北島(以下敬称略):
こちらこそよろしくおねがいします!
――顔がまんまるで可愛い息子さんですね。現在おいくつなんですか?
北島:
1歳半です。とっても食いしん坊の息子なんですが、最近自ら動く意思を持ち始めたようで。笑 やっと自分の足で立つようになりました!中国出向中の旦那も年末年始に帰ってきて、息子の成長をすごく喜んでいました。旦那が中国に戻るときは息子が大泣きをしまして、ちゃんとパパだって認識されてて良かったね!と二人で盛り上がっていました。笑
――旦那さんは、中国に出向中なのですね!?では、現在はワンオペで育児をされているのですか?
北島:
実は色々とタイミングが悪くて。入籍直前に旦那の中国出向が急遽決まり、赴任中に妊娠し、今は出向して2年半になります。なのでほぼワンオペですね。それでも奇跡的に出産には立ち会ってもらえまして、息子がパパの到着を待って生まれてきてくれたんです。
息子を出産してからは、私の実家で暮らしています。私が3歳から住んでいる実家は、東京の下町で本当に雰囲気が良いんです。こういうところで子育てしたいなとは思っているんですが、旦那が戻ってきてからは旦那の職場の近くに引っ越すことになると思うので、少し寂しい気持ちはありますが、家族みんなで同じ家で生活できることが一番の喜びです。今年の4月には日本に戻ってくることになりましたので、4月からは心機一転新しい生活が始まります。
――旦那様にとって“子育て”は初挑戦だと思いますが、パパとしての自覚はどのくらい備わっているのでしょうか?
北島:
そうですね。実際子育てをしているときは「私には旦那がいるはずなのに何故一人ですべてやらないといけないんだろうか…」と不安定な時期もあり、なるべくこちらの状況をわかってもらいたいと、旦那にはマメに連絡するようにはしていたんです。ビデオ通話で「今こんな感じだよ~」って見せてあげたり、「パパのオムライス食べたいよね」って伝えたり、子育ては2人ですることが当たり前の感覚を持ってほしいなと、電話越しにはなりますが今から意識付けしています。本人も「子育てに慣れる時間がほしいな」と言っているので、結構前向きなんじゃないかと思います。
「理想」と「現実」のギャップに悩みながらも懸命に働いた会社員時代
――旦那様が戻られる4月が待ち遠しいですね!
北島さんはお仕事面でも大きな転機を迎えられているかと思いますが、現在はどのような日常を過ごされているのでしょうか?
北島:
現在は、育休期間中を活用して“起業”の準備をしています。
もともとは、プリンターやプロジェクターを製造するOA機器メーカーで法人営業として新卒から働いていたのですが、息子の妊娠を機に自分の“働き方”について深く考えるようになりまして、産休・育休はMAXの3年間で申請をして、現在お休みに入って1年半が経過したタイミングです。つまり残り1年半で形にしていかなければならないということでもあります。
――北島さんが安定した企業勤務を辞めて、“起業”を考えるようになったきっかけというのは何だったのでしょうか。
北島:
これは“起業”を考える前からモヤモヤしていたことなんですが、「誰と働きたいか」というのが私にとって一番重要な価値観なんです。もとの職場は正直「我慢」の毎日でして、自分が理想としている働き方と周りのメンバーのモチベーションにギャップがありすぎて、だんだんと耐えられなくなっていたんですね。私は、基本的には勤勉に真面目に取り組んで、お客様に喜んでもらいたい、というスタンスで働いていたんですが、周りはそうでもなくて、お給料のために仕方なく働く、という人が多かったんです。お休みに入って子供を生んで、そういう状況を冷静に考えたときに、息子がある程度大きくなるまで同じ環境で7~8年働き続けられるだろうかと考えみたら、正直「難しいな」と思ってしまったんです。
あとは、昇格間近のタイミングで妊娠がわかり、これまでの努力や積み重ねてきた評価がすべて水の泡になってしまったことも大きかったですね。ある意味キャリアの積み重ねを励みに頑張っていた部分もありましたので、その積み重ねが全て崩れたときに「終わったな」とさえ思ってしまい、次に進むための勇気が持てなくなってしまいました。
後半は2月7日に公開予定です。今しばらくお待ちください。