Mammy's paper(マミーズペーパー)の「記事」

今の社会では、産休・育休を経て社会復帰する際に0か100を選択しなければならない。その現実が働きたくても働けないママさんを増やしてしまっている。そう指摘するのは1児のママであり行政書士として働く本多夏帆さん。株式会社Office Breath代表取締役も務めています。

本多さんは、ママさんが自分の状況に合わせて柔軟に働ける環境を提供したいと、自身の会社でも採用を始めました。これからの時代に必要な“柔軟に働ける環境”を作ろうと奮闘する本多さん。採用を始めたばかりですが、そこには理想の環境ができ上がりつつあります。本多さんのお子さんの面倒を見てくれる社員さん。小学生である社員さんのお子さんもお仕事のお手伝い。妊婦さんには身体に無理のない範囲で働いてもらいます。
一人ひとりの状況に柔軟に対応した環境、フルタイムでは働けなくても能力あるママさんの力を活かせる環境がそこにはありました。

「まだまだ理想の方が大きいですが、」と語る本多さんが目指す未来とは?
自身の力で社会を変革する、本多さんのパワフルストーリーを是非ご一読ください。

□プロフィール□

 

 

 

 

 

本多 夏帆 (ほんだ なつほ)

株式会社Office Breath 代表取締役/行政書士
中央大学法学部卒業後、住宅系ベンチャー勤務を経て、2014年より行政書士として独立。企業法務サービスを展開するとともに、学生向けの就職支援サービス「Lifeをつくる-Breath就活塾」を設立。採用側の支援も行っている。本年度より自社でも採用も開始。1歳になったばかりの息子さんを育てる働くママさん。

産休育休は取らずに出産日をコントロール?!

――本多さんは、産休育休を全く取らずに働き続けているママさんと伺いましたので、どのようなお話が聞けるのかと大変楽しみにしておりました!
本日はどうぞよろしくお願いいたします。

本多(以下敬称略):
こちらこそ、よろしくお願いします!

――まずお伺いしたいのが、やはり産休・育休についてです。通常ですと1年程度お休みをする方が多いと思うのですが、本多さんが休まずに働き続けた理由について教えていただけますか?

本多:
理由はとてもシンプルです。私は行政書士として顧問先を複数持っているのですが、顧問先へは毎月訪問をしておりまして、その訪問は休みたくないなと思ったんです。
産休・育休をとっていないとは言っても、仕事の量は減らしていました。もし約束した日に子どもが生まれたら大変ですから、講師の仕事は受けないようにしていましたし、最低限の顧問業務は残して、それ以外の業務はできるだけ絞るようにしていました。
もともと2017年8月後半が予定日でしたので、訪問スケジュールに支障がないようにと8月の訪問はすべて8月前半にアポを入れ、9月のアポを9月後半に入れました。8月5日頃に訪問が全て終了しましたので、そこからは「早く産まなくちゃ!」というモードに切り替わり、吉祥寺の東急の階段をひたすら上り下りしていましたね。完全に怪しい妊婦だったと思います。笑  運動するとお腹が張って、子どもが早く生まれるとアドバイスされたんです。

――8月の訪問さえ終われば、あとは早く生まれてくれたほうが次のアポまで余裕ができますからね。

本多:
階段の上り下り効果があったのかはわかりませんが。論文や志望理由書の赤ペン入れが8月17日に終わり、その翌日に陣痛が始まり、19日に無事息子を出産しました。仕事も全て終わり、また予定より1週間も早い出産でしたので、本当に最高のタイミングで生まれてきてくれたなと思います!おかげさまで9月のアポまで外出はせずに体を休めることができました。

――とても空気を読んだ息子さんですね!お腹の中からママの様子を察知していたのかもしれませんね。

柔軟に働けるママさんを増やしたい。

――本日は息子さんと一緒ですが、産後は息子さんを預けてお仕事をされていたのですか?

本多:
いえ、実は保育園には申し込まなかったんです。私はフルタイム申請がおそらくできるので、申し込めば保育園に入れる可能性は高かったと思います。ただ、私の周りで保育園に落ちて、復職できない辛さを抱えているママさんをたくさん見て、私が息子を保育園に入れて1枠取ってしまうのはどうなんだろう?と思ったんです。私は自営業ですから、家族に協力をお願いすれば息子を保育園に預けなくてもなんとかなるのではないかと思って、家族に要請をして、保育園には入れない方向で働くことにしたんです。

――そうだったのですね。0歳児を抱えて仕事を行うというのはなかなか想像ができないのですが、ベビーカーに乗せて訪問先へいかれていたのでしょうか?

本多:
そうですね。生まれてすぐは頻繁に授乳をしないといけないので、ベビーカーに乗せて一緒に移動をしていました。業務によって、息子と一緒に行っても大丈夫な先と難しい先がありますので、妹に着いてきてもらって、打ち合わせの間は近くの百貨店で息子を見てもらってましたね。打ち合わせ前に授乳、打ち合わせから戻ったらすぐ授乳、そんな感じです。笑
授乳もだんだん間隔が空いてきて、5ヶ月過ぎた頃からは昼間は離れても大丈夫になってきましたので、母に預けたり、あとは義理のお母さんが週1で来てくれるので、面倒を見てもらったりと、最近では一緒に仕事へ行くのも週1~2回程度に減ってきました。
そうすると今度は「今日は連れてきてないの?」と寂しがる方がでてきまして、笑  訪問先によっては、あえて息子を連れていくこともあります。ありがたいことです。

――息子さんを預けるのではなく、一緒に連れていくというのは新しい働き方ですね。

本多:
そうですね。でもこれは自営業だからこそできる働き方かなとも思います。
今ちょうど自社でも採用を始めたのですが、そのきっかけも、働きたくても働けない能力あるママさんたちに活躍してもらいたいという思いからです。
先程、保育園に預けられないママさんが多いというお話をしましたが、実際に採用した一人はその当事者です。厳密に言うと、今二人目のお子さんを妊娠中で、上のお子さんを保育園に入れようと思っていたところ落ちてしまったのでお仕事を退職されたんですね。その後、保育園に受かった人の辞退が何件かあったようで、あとになって保育園から「受かりました」と連絡があったそうなんです。ただ、保育園に預けるためには就職していないといけないのですが、既に仕事は辞めてしまっていたし、妊婦さんを雇いますという会社も少ないですよね。彼女は働く意志も能力もあるのに、ルールに振り回されて働くことができなくなってしまったんです。「それなら私が採用しよう」ということがきっかけで、今月2名を採用しました。
みなさんフルタイムで働ける状況ではないのですが、少しでも働けるのであれば、お互いに時間を有効活用していかないと勿体ないですよね。それぞれの状況もあるので、それにあわせた働き方を会社側が提供していかないと、働きたいけど働けないママさんはどんどん増えてしまいます。なので、できるだけ自社では柔軟な働き方ができるように環境を整えたいと考えています。まだ始めたばかりなので理想のほうが大きくなってしまっているかもしれませんが、どんどんブラッシュアップして柔軟に働けるママさんが増えていけば良いなと思います。

 

EndoAzusa
EndoAzusa
マミーズペーパー編集部所属のライターです。 日本の歴史と文化、自然をこよなく愛する。将来は地方で教育環境を作るのが夢。 昔から文章を書くのが大好きで、現在はライターとしてインタビュー記事やイベント開催報告記事を書くことが多い。

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