Mammy's paper(マミーズペーパー)の「記事」

“子どもができる前はバリバリ働いていた!”というママさんの場合は特に、復職するにあたって「本当に同じ会社へ戻って働けるだろうか?」と不安に思う方は少なくありません。自分自身がハイパフォーマーではなく、9時~17時勤務のローパフォーマーになってしまったという自覚も相まってのことと思います。
その現実に不安を感じ、産休育休中に転職を考える方は案外多いのですが、大体の場合はうまくいきません。それはどのような理由からなのでしょうか?

今回は育休中と復職後に転職活動を行ったM・Oさんにお話を伺い、ママさんの転職事情についてのリアルをお伺いしたいと思います。

転職時の「4つのこだわり条件」についても必見です!

□プロフィール□
M・Oさん
大学卒業後、外資系大手IT企業へ就職しSE職と営業職を経験。その後産休・育休を経て同社へ復帰するも社内の組織再編による働きにくさを感じ、転職を決意。こだわりをもって行った転職活動は成功し、現在は良い環境・良い上司に囲まれ働いている。4歳と1歳になったばかりの子供2人を育てるワーキングママ。

家事と育児は半々。しっかり者の夫に感謝!

――M・Oさん、本日はお時間頂きありがとうございます!働くママさんとしてのリアルなお話をお伺いできればと思います。
本日は土曜日ですが、休日の外出時は旦那様がお子さんを見てくれているのですか?

M・O:
こちらこそよろしくお願いいたします!
今日は夫に子どもをお願いして出てきました。夫はものすごく手伝ってくれる人なので、いつも本当に感謝しています。
――育児や家事の割合はどのくらいなのですか?
M・O:
ほぼ半々ですね。当たり前のように料理をしてくれる人で、私が子どもをお風呂に入れて寝かしつけている間に作り置きのご飯を作って冷凍しておいてくれることもよくあります。
私が産休育休から仕事に復職する際、背中を押してくれたのも夫でした。

――素敵な旦那様ですね!復職の際にはどのような声をかけてくれたのですか?

M・O:
もともと夫は「自分を頼らずに一生働いたほうが良い」という考えを持っていまして、子どもを産んで育てることになっても「キャリアを断ってはいけない」とずっと言われていたんです。ただ、いざ子どもを産んで育ててみると、本当に可愛くて仕方がなくなってしまって、復職の時期をもう少し先に伸ばそうかな?と相談したことがあるんです。「こんなに小さい子を長時間保育園に預けるのは不安だし、その間一緒にいられないのは辛い」って。そうしたら、「僕だって同じだよ」と言われたんですね。その時ハッとしました。私は自分がお腹を痛めて生んでいる子だから、私のほうが子どもに対する占有率が高いと勝手に思っていたんですが、夫はそんなことはなくて半々だと思っていたんです。だから、不安な気持ちも辛さも寂しさも同じくらい持っていると。
そういう夫の言葉もあって、私は予定通りの期日で復職することを決めました。
――キャリアを断たない代わりに、育児や家事を半分担当してくれるということですよね。本当にしっかりした軸のある旦那様で羨ましいです!

本当に辛かった復職。子供のためには我慢は行けないと転職を決意!

――M・Oさんはこれまで2度復職を経験されていますが、復職の際に辛かったことや大変だったことがあれば教えていただけますか?

M・O:
私は2度復職をしていますが、実は1度目の復職は本当に辛かったんです。
もともと私は、外資系IT企業のSEとして新卒から働いていたんですが、産休に入る2年くらい前にちょうど営業職に異動になったんです。はじめは上司や先輩に付いていろいろ教えてもらいながら楽しくやっていたのですが、ちょうど産休に入っている間に組織再編がありまして、これまで働いていた上司や同僚の多くが異動してしまったんです。そのため、育休が空けるタイミングでは“はじめまして”の環境へ戻らなければならなくなりました。

そのような環境への不安もあり、戻ってからはやはり仕事がうまくいきませんでした。“はじめまして”の部署の皆さんには、朝は 9 時/夜は 17 時には帰らなければならない、仕事に慣れていないローパフォーマーの人材として映っていたと思いますし、実際自分でも自信を喪失する毎日でした。その頃はルーティン業務ばかりの小さな、しかし大量の仕事の対応に追われて、やりがいもなく、楽しさも減っていきました。

そして復職して2ヶ月頃、とうとう限界を迎えました。業務は小さい案件ばかりながらも忙しく、やりがいも感じられず不安と不満がどんどん溜まっていって、毎週日曜日の夜になると本当に嫌な気持ちになってきて。あるとき子どもと接しているのに仕事のことを考え重い溜息をついている自分に気づいた時に「これはいけないな」と本気で思いました。

――ママがストレスを感じていると、お子さんにもストレスを与えてしまいますからね。

M・O:
そうなんです。私は今一番何を大事にしたいかというと、やっぱり子供との生活だなって思ったんです。それなのに子どもと接している短い時間で仕事のことを考えて悩んでいて、そんな姿を子どもに見せてはいけないと思い直しました。
もし子どもがいなければ、もう少し我慢をして、日の目を見るまで待っていたかもしれません。でもあと“半年我慢しよう”と思ったその半年というのは、子どもにとっては2歳半~3歳のかけがえのない時間で、子供の精神的な成長のスピードを考えると本当に大事な時期ですよね。子どもはママのこと本当によく分かりますからね。マイナスな状態でいることは自分にも子どもにも良くない!と判断して、すぐに転職を決意しました。

※後半の記事の公開は11月19日を予定しております。今しばらくお待ちください。

EndoAzusa
EndoAzusa
マミーズペーパー編集部所属のライターです。 日本の歴史と文化、自然をこよなく愛する。将来は地方で教育環境を作るのが夢。 昔から文章を書くのが大好きで、現在はライターとしてインタビュー記事やイベント開催報告記事を書くことが多い。

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