Mammy's paper(マミーズペーパー)の「記事」

ママさんの転職活動は、育休中と復職後では雲泥の差!

――自分にとって何が大事なのかを考えた結果の決断ですね。転職活動はどのように行ったのですか?

M・O:
転職活動ですが、実は育休期間中にも少しやっていたんです。その時と比べると復職後の転職は本当にやりやすかったです。
先に育休期間中の転職活動についてお話しますが、具体的な数値をお伝えするとエージェント等を活用して5社へアプローチをして、内定をいただいたのは1社だけでした。その1社もあまり行きたいところではなかったのでお断りしたという状況です。育休中の転職活動で一番弱いと感じるのは、履歴書の末尾に「現在育休中」と書かなければならないという点です。仮に育休に入るまでのキャリアが良かったとしても、復職した経験がないと「この人は初めての復職で本当に働いていけるのだろうか?」という不安を持たれてしまいます。しかし、復職後の転職活動では「育休期間を経て現職中」と記載することができます。すると「この人は復職して仕事と育児をきちんと両立させられているんだ」というアピールにもなります。
そのため、復職してからの転職活動はトントン拍子に進みました。私自身のできることや転職活動への取り組み方は何も変わらないのですが、育休中か復職しているかというだけで天と地ほどの差があるのを感じました。

――1度復職しているという事実が信頼にもつながるということですね。

M・O:
そうなんです。私は自分のこだわりの条件にマッチングしている会社を1社はエージェント経由で見つけて、もう1社は自分で調べて見つけました。内1社はかなり速いスピード選考を進めてくれまして、1ヶ月かからずに内定をだしていただきました。

こだわりの転職で、良い環境・良い上司に囲まれる職場へ

――転職活動をする際はどのような条件にこだわっていたのですか?

M・O:
やはり、「子育てをしながらでも働きやすい会社」というのが一番のこだわりでした。その上でこれまでのキャリアが生かされる環境であれば尚良しという感じで探していましたね。条件を具体的にまとめますと下記4つです。
◯9時~17時勤務が基本のホワイト企業であること
◯家から近いこと
◯フレックス制度があること
◯在宅勤務ができること
この4つ全てを兼ね備えた企業に入ろうと思い転職活動を行いました。
転職先は、外資系金融機関のサービス系の部署なのですが、前職のSE時代の経験も大いに活用できますので、業務内容にもやりがいを感じられています。お給料も前職時より上がりましたので、本当に良いことづくめでした!

――上司やメンバーの理解力はいかがですか?

M・O:
転職先の上司はワーキングママに対してかなり理解がある方で、実際に面接の時から「子どもがいるから17時には帰りたい」ということを伝えていたのですが、その上司もお子さんがいらっしゃる方で「いちばん大事なのは家族だよ」という価値観の方でした。パフォーマンスさえ出してくれたら全く問題ない、という方で、この上司の元であれば安心して働けると感じました。結果、転職後1年程度で2人目を妊娠したのですが、そのときも快く送り出してもらえて、ご迷惑をおかけしているという気持ちもあったのですが、本当にありがたかったです。
そういった職場環境もあり、2人目の復職時は1人目の復職で感じた辛さはまったくなかったです。1人目の復職のあと数年働いたという自信もあったので、前向きに会社へ戻ることができました。

中途半端だっていい。ママが前向きでいることが一番大事!

――M・Oさんは、復職の際辛い経験などもされましたが、働くということをやめようと考えたことはなかったのですか?

M・O:
働くことをやめようと思ったことはないですね。先程お話したとおり、夫が「キャリアを断たないほうが良い」という考え方を持っていますし。実際、子育てだけに専念したいな、と憧れることもありますが、でも社会とのつながりを失うことが怖いなと感じてしまいます。
復職した結果、やっぱり復職してよかったなと今は心から思っています。特に強く感じるのは、二足のワラジを履くことで自分を客観的に捉えて、互いのメリットを取ることができるという点です。例えば、子育てがうまくいかなくて悩んでいるときは「でも仕事頑張ったよね」と思えますし、仕事がうまくいかないときは「子育てという生きがいがあるじゃん!」と思えるんです。自分に暗示をかけて心のバランスをコントロールしているだけなんですけどね。笑  冷静に考えると両方中途半端ということなんですが、私はそれで良いんじゃないかなと思っています。両方完璧なんてそうできることじゃないです。両方の良いところを良いタイミングで取っていければ常にバランスを保っていられんじゃないかと思っています。

――マイナス部分ではなく、プラスな部分にフォーカスしていくことで、メンタルをキープすることができるのですね。前向きなM・Oさんの考え方に私も心が軽くなってきました!
それでは最後に、M・Oさんの今後のビジョンをお伺いできますでしょうか。

M・O:
そうですね。一般論ですが、30代後半になってくるとマネージャーになったり、より専門性の高い仕事に着いたりする頃かと思います。なので、私もチャレンジできるのであれば、一般的な30代後半の女性と同じステージに立ちたいなという気持ちは持っています。ただし、今は子育てがどうしても優先になってしまいますので、そこは悩みどころです。優先順位のバランスを考えて、今後チャンスがあればキャリアを狭めることがないよう、チャレンジしていきたいなとは思っています。
なかなか曖昧な回答で申し訳ないのですが、今はあまり悩むこともなく、毎日のびのびと仕事と育児ができています。これも夫、職場の上司や同僚の方々の理解があってこそだと本当に感謝しています。今の前向きな気持ちのまま、これからもしっかり働き続けていこうと思います!

――M・Oさん、ありがとうございました!今後も毎日幸せな生活が遅れますよう応援しております!

EndoAzusa
EndoAzusa
マミーズペーパー編集部所属のライターです。 日本の歴史と文化、自然をこよなく愛する。将来は地方で教育環境を作るのが夢。 昔から文章を書くのが大好きで、現在はライターとしてインタビュー記事やイベント開催報告記事を書くことが多い。

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