2020年の締めくくり方
2020年が幕を閉じようとしています。開催されていたはずのオリンピックは消失し、GOTOの盛り上がりも束の間、いよいよCovid-19第3波の渦中へと滑り落ちていく中での年の瀬となりそうです。そんなこの一年は改めて“祈る”ということに思いを馳せました。
私の住む街には疫病を沈めるアマビエという妖怪のポスターが貼られ、病気の恐怖に慄いた昔の人のことを思いました。幾つかの地域では花火が上げられ、花火の意味を知りました。そんな今年の暮れは重い腰を上げて、来たる年の家族と、日本と、そして世界の開運を願い、お節料理に手を染めてみようかと思うのです。
お節料理にまつわること
そもそもお節料理は季節の変わり目、節句に神様にお供えする料理のこと。江戸時代になって五節句の中で最も大切だと考えられた正月の料理がお節料理として定着していきました。
出典:https://www.kibun.co.jp/index.html
元々、元旦に家々には歳神様がおいでになり、豊穣と家族の幸福を授けてくださると考えられていて、この歳神様にお供えする料理がお節料理というわけです。2021年は特にこの歳神様を厚く接待したいところ。お節料理という名の重圧に、毎年お取り寄せ等でお正月をやり過ごしていた我が家ですが、今年は品数は少なかれど心を込めて取り掛かる所存。
ファーストお節はハードルを下げて
お節料理を重箱に詰めるのは、めでたさが重なるようにという願いから。元々四季を表す4段が正式のようですが3段が現代の主流。一つのお重に一品手作りを、くらいの意気込みでどうでしょうか。
まずはお重を準備して、追い込み型で攻めます。好みのお重が見つかれば、3、4品作れてしまうかも!自分を信頼しきれなければ、使い捨ても視野に入れて。
DEAN&DELUCA三段重 出典:https://store.deandeluca.co.jp
シンプルなデザインならお節以外でも活用できます◎
出典:https://www.monotaro.com/g/04207411/
手頃な価格なら、お試しでも◎
TIME&STYLE 出典:http://online.timeandstyle.com
お気に入りが見つかればこっちのもの◎
通常、壱の重にはお正月らしい祝い肴や口取りを、弐の重には焼き物を、参の重には煮物を詰めます。殊に弐、参の重の焼き物、煮物については普段のメニューの延長にあるので取り掛かりやすそう。得意なレシピに祈りを込めて。
弐の重
ぶりの塩麹焼き
出典:https://erecipe.woman.excite.co.jp
えびのスパイシー焼き
鶏の柚子照り焼き
出典:https://oceans-nadia.com/user/40170/recipe/384259
参の重
基本の筑前煮
出典:https://www.sirogohan.com/recipe/tikuzenni/
後編では失敗の少ない壱の重メニューと、手作りをやはり回避したい時の逃げ道を。