学びのエッセンスを日常に。
とっぷりと読む悦びに浸っていたいところだけど、じりじりと押し寄せる焦燥感に悩まされたら、処方箋は学びの要素を取り入れた書籍選び、です。
どんな本でも必ずどこかの細胞を震わせているわけで、誰かのクリエイティビティに触れる瞬間はいつだって学びになるけど、こんな時は明確に方向性を示してくれる書籍を選ぶのが手っ取り早そう。
超私的 学びのためのブックリスト
ⅰ. わたしが幸せになるまで 吉川ひなの
ドールズビューティーで日本を魅了したトップモデルの生い立ちから本当の幸せを手に入れるまでの道のりが率直に飾らずに綴られた心がクリアになる本。ハワイでの生活で実践するオーガニックな子育て・セルフケアは自然を愛する全ての女性への指南書に。
ⅱ. アドラーおばあちゃん 谷口のりこ 土居一江
4,5年前から日本でも取沙汰されたアドラー心理学がストーリー形式に実践編として落とし込まれた本。アドラーおばあちゃんの教えを心にペタペタ貼り付けていれば、いつの間にか人間関係が心地よい心の糧となって人生をもっと身軽にしてくれます。
ⅲ. レシピを見ないで作れるようになりましょう。 有元葉子
どんな料理本とも一線を画してベストセラーとなった料理の基本を学ぶ教科書。核家族で暮らすことの多い現代人が意外と知らない食材の扱い方・調理法など、ネットでささっと料理してしまう我が薄っぺらい知識へ喝を入れたい。
ⅳ. 潤うからだ 森田敦子
妊娠・出産・更年期と移り変わる女性の身体をデリケートゾーンを核に改めて大切にしたくなる潤うための一冊。月経のこと、性のこと、ケアのこと。日本のタブーは世界のスタンダードと知り女性性を謳歌する人生に。
ⅴ. 死にたいけどトッポッキは食べたい ペク・セヒ
一度聞いたら忘れられないタイトルと常識を覆す結び。気分変調症と診断された著者の治療の記録は、自分とは関係ないようでいて、読むほどに誰もが一度は体験したことのあるような心の葛藤を描き、韓国でベストセラーに。自分との付き合い方を見直したくなる読むセラピー。
ⅵ. 人生は一本の線 篠田桃紅
今年三月、107歳の生涯を閉じた日本の美術家。墨を用いた抽象表現で100歳を超えても第一線で活動し続けた人の、しなやかで重力のある人生のための言葉。
私らしいエネルギーの蓄え方
こんな日々はいつまで続くのだろう。きっと世界中の人が今感じている気持ち。ひょっとしたら半永久的に今のような制限が行われていくのかも、と憂鬱にもなるけれど、きっとどんな状況に置かれたって人は意外と強かに新しい生き方を模索していくのでしょう。だからこそ、この停滞期にエネルギーを止めてしまってはいけないと思うのです。
アプリに表示される歩数は確実に減っているのに、気づけばその余剰時間は毎日の雑務の中に吸い込まれていく。だったらこの時間に〜の本を読んだ!なんて、小さな金字塔が持てれば、別に読書である必要は全くなく。いつだって柔軟に、自分らしくエネルギーの循環を作っていれば、私たちはいつだってready to go でいられると信じて。