Mammy's paper(マミーズペーパー)の「記事」

使える麹モノ、あれこれ

そもそもよく料理雑誌を賑わす作り置きダレ的なものに、確かに便利だけどそのタレは一体いつ作る⁈と敵意すら抱いてしまう私。しかしながら発展形の麹モノはそれらのタレの様に使う事ができ、さらに‘発酵’という確かな作用を与えてくれるのです。誰もが納豆に圧倒的な信頼を寄せるように!

前編はこちらから

 

 

 

 

 

 

その種の三大麹モノといえば塩麹・醤油麹・甘酒。どれもお肉やお魚にまぶし暫く寝かせたらお好みの野菜と焼いたり蒸したりするだけで驚くほど美味な一品に仕上げてくれるのです。お刺身にまぶしてご飯にのせれば立派な丼物の出来上がり。唐揚げに使うお肉を柔らかくするとか隠し味にする使い方もありますが、基本はレシピいらずの調味料。もちろん煮物にも◎。義母直伝のとっておき醤油麹の煮レシピはじゃがいもと鶏挽肉、水と醤油麹を全部お鍋にいれて柔らかく煮込むだけ!こんなにイージーな工程で肉じゃがに引けを取らない母の味わいが完成します。
麹レシピはこの他にもたくさんありますが、押さえておきたいポイントは塩麴は塩、醤油麹は醤油、甘酒は砂糖と代用可能なところ。お塩で味付けしていたのを塩麴に、砂糖をやめて甘酒に変えるだけで味わい深く、栄養度は格上げに。

ブーム以降、麹モノは多くの種類が店頭に並んでいます。子供に何の躊躇もなく提供できる安全な調味料として購入でき、そして実は作るのさえ簡単なのです。

一汁一菜でも滋味溢れる食卓にするために

改めて麹に思いを馳せてみれば、地味だとかとっつきにくいとか敬遠して深く付き合うことなく過ごしてきたけれど、脈々と受け継がれてきた伝統文化はいつの世も忙しくも家族を思う女性の味方でした。
毎日を華やかな食卓にできれば最高だけど、その分の皺寄せをどこかに溜めるくらいならご馳走はハレの日にと割り切り、ケの日は誰かが作ったものを少し減らして、麹の手を借りましょう。一汁一菜でも母手作りの滋味溢れる一品こそ心も身体も満たしてくれるもの。そもそも子供に手渡したい滋味は地味の中にこそ宿るのかもしれません。

 

mayumi masuda
異文化にふれる事が魂の喜びであり、フィジカルには旅行、メンタルでは読書を通して異文化への探求心を満たすことが至福。世界の上陸国は20国以上。男子二児の母になってからは、子育てという新しい世界の旅路の途中。子供の幸せの元は母の幸せと信じ、世の中の女性たちが一瞬でもほころぶ文章を書くのが夢です。

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