Mammy's paper(マミーズペーパー)の「記事」

冬の巣づくりは足元から

ブルームーンを過ぎた辺りから一晩一晩冷え込みが増し、温かいすべてのものが恋しくなる季節が今年も到来です。

 

 

家で過ごす日は特に、床の冷たさを日に日に無視できなくなる11月。この季節になると、毎年夢みるのが色とりどりの個性豊かなラグの重なる足元です。こたつやホットカーペットの温もりも捨てがたいけど、視覚と触覚の両方を満たしてくれるトライバルラグがやっぱり本命。そろそろ一枚、一生モノの温もりを探しに行きませんか?

 

 

トライバルラグの魅力

 

運命の出逢いを引き寄せるには、まず基礎知識を備えることから。そもそもトライバルラグとはざっくり部族(主に遊牧民)による手織りの絨毯のことを表しますが、中でも西アジア(イラン、トルコ、アフガニスタンなど)の部族のラグを指すことが多いです。

 

 

その魅力はペルシャ絨毯のように敷居の高い美しさではなく、日常使いに相応しい寛容さと手仕事の温もりを宿していること。そして何と言っても羊毛という素材の魅力たるや、です。羊毛は天然の調湿機能を備えているため、一年を通して快適に使えるということ。羊毛自体が含んでいる油分により自己撥水機能を持つため汚れに強く、また化学繊維と異なって静電気を作らないので埃を寄せないということ。またそれに留まらず羊の皮膚がもつ抗菌作用を残していることで、室内の空気を浄化する作用まで研究されているのです。天然素材の底力、恐れ入ります。

 

 

トライバルラグがインテリア通を惹きつけてやまないもう一つの魅力はそのバリエーションの多彩さです。少数民族が手織りするラグ達は彼らにとって生活と切り離せない道具。それゆえ、用途ごとの様々なサイズに民族ごとに異なる文化を色濃く反映させたモチーフが織り込まれ、似通っても同じもののない一点もののラグジュアリー。持ち主のセンスを表現できるアートなアイテムなのです。

 

 

 

民族ごとの色彩やモチーフの特徴を下調べして、目を肥やしてから足を運ぶことで運命の一枚に出会える確率は確実に上がるはず。

 

後編は、大まかな部族ごとの特徴とラグの楽しみ方について。

続きはこちらから

肌寒い季節に、ラグ・ラグジュアリー (後編)        〜トライバルラグで洗練の温もり空間を〜

 

mayumi masuda
異文化にふれる事が魂の喜びであり、フィジカルには旅行、メンタルでは読書を通して異文化への探求心を満たすことが至福。世界の上陸国は20国以上。男子二児の母になってからは、子育てという新しい世界の旅路の途中。子供の幸せの元は母の幸せと信じ、世の中の女性たちが一瞬でもほころぶ文章を書くのが夢です。

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